まずは3月20日正午頃に撮影した2枚の写真をみてください。まだひとつも咲いていない桜の木ですが、よくみると下の枝に、ふくらんだつぼみの中にピンク色のつぼみが。ふつうの人なら、そろそろこのつぼみが咲くのだろうと想像するでしょう。
しかし3月26日夕方再び来てみると、咲いていてもおかしくないたくさんのつぼみをつけた枝は何者かによって持ち去られていました。もう!(´Д`;)
桜が昨年暮れに葉を落とすまでに蓄えた力で今花を咲かせている真っ最中なのですから、つんだ人に何か理由があるとしても、この時期とるのは枝ではなく写真で我慢しましょうよ。狩野川さくら公園の開花予想
さて3月26日はウェザーニュースが開花予想を提供している狩野川さくら公園にも行ってきました。
ここは桜並木ごしに富士山が眺められる景勝地(ただし近年行われた道路の改良工事で桜の老木が失われて、以前とはちょっと景観が異なる)。道路沿いはまだつぼみしか見られませんが、河川敷に下りる側道入り口付近で開花しているのを発見しました。
余談ですが、県立伊豆中央高校から寺家地区に抜ける、狩野川さくら公園沿いの道路は意外に歴史が短くて
地理院地図の空中写真(1998-1990年)をみると、まだ舗装された道路がなかったのですね。さらに歴史をさかのぼると、この付近で鎌倉時代に「守山の開削」という治水事業があったとされますが、文献資料は残っていません。余談終了。 開花していたうちの一本
この木について、ウェザーニュースに開花報告をしていると思われる伊豆の国市観光協会ブログの最新記事によりますと、
ちょっと暗くてわかりにくいですが、とにかく、全く咲いてません。噂では「1輪咲いていた」とも聞いてますが、確認できませんでした。
とのこと。しかしブログの更新日時をみると 2016-03-25 09:42:59 になっています。写真撮影を済ませて観光協会(どこにあるのか知りませんが。^_^;)からアップロードしたとすれば、午前9時すぎの記録なわけです。
さてここで最寄りの三島のアメダスデータを調べてみます。

撮影前日の3月24日は思い切り冷え込んで一日中10℃を下回っており、さらに25日の明け方に最低気温 2.3 ℃を記録していました(この時期の静岡の最低気温の平年値は 7.7 ℃。三島で3.0℃を割り込んだのは3月16日以来)。

3月25日のアメダスデータをみると、撮影当時の気温は7℃くらいでしょうか。それから気温が上昇しましたが、静岡の最高気温の平年値である 16.8 ℃までには達せずに 13 ℃台に終わりました。それでも前日よりは上昇したわけで、25日夕方に見にきていれば、ウェザーニュースの開花予想もまた違った展開になっていたかもしれません。
# ま、ウェザーニュースの開花予想なぞ、はなからあてにしておりませんが(笑)
とはいえ不甲斐ない観光協会の報告を真に受けたウェザーニュースのために、アプリのさくらChより「お花見リポート」の投稿というのをやってみようと試みたのですが、

ここから先画面が進まなかったもので速攻で諦めました。( ̄へ  ̄ 凸

ウェザーニュースタッチが開いたブラウザのページによると、
お花見リポートの投稿は、「ウェザーニュースタッチ」をダウンロードし、さくらCh よりお送りいただけます。
ウェザーニュース会員(有料)の方はウェブでも送信OK
とあり、アプリを使えばウェザーニュース会員でなくてもさくらChからお花見リポートが送れるはずだと踏んだのですがね。まあいいや、もうその気ないし。(´0ノ`*)
さて気象庁 | 異常天候早期警戒情報によりますと、

九州南部・沖縄地方を除く全国で、3月29日頃からの1週間、平均気温が「かなり高い」確率が30%以上になる見通しです。
では日本を代表する民間気象事業者3社が今年の開花前線をどのように予想しているのか最新の発表をみていきましょう。
まずは気象庁と台風の上陸の定義をめぐってバトルする、気象予報業界の暴れん坊ウェザーニューズ社のさくら情報から。
九州~関東で開花ラッシュ!
今年は長く楽しめるお花見に
九州北部・東海・関東南部では、平年よりやや早めに開花がスタートしました。ただ、今後は昼間でも15℃に届かない日が3月末まで続くため、開花前線の歩みは足踏みとなる予想。そのため、すでに咲き始めている桜は、寒気の影響で花冷えとなり、今年は今週末、来週末と長くお花見を楽しめそうです。
4月に入ると気温が上昇して、桜の開花が急速に進みます。4月上旬には北陸・甲信北部・東北南部でも開花が始まり、他の北日本のエリアも含めて平年並かやや早めの開花時期となりそうです。
どさくさにまぎれて、名古屋の開花予想が「3/19~26」に変更されている件(笑)。
そういえば3月15日更新で「3/21頃に西日本で福岡、東日本で東京から始まり、来週は九州~関東南部で続々と開花する予想です。25日頃には都心周辺で、26日頃には福岡で見頃を迎えそうです」と書いていましたが、東京都心の桜開花状況をウェザーニュースに報告していただきましょう。








あら、早く開花したばっかりに東京の桜は短命のようですが。これはきっと地方の経済活性化のために、花見は地方に行けと言うことなのかもしれません。ただし伊豆半島が混むのは勘弁なので、箱根町に足を運ばれてはいかがでしょうか。
箱根ガラスの森美術館のツイートによりますと、
箱根の桜の見頃は、湯本のシダレザクラが3月下旬~4月上旬。宮城野のソメイヨシノが4月上旬~4月中旬。芦ノ湖箱根園のオオシマザクラが4月下旬頃。今年は暖かいので早まるかもしれません。弊館のクリスタル・ガラスのサクラは5月中旬までです。
とのこと。大涌谷の営業再開には到底間に合わないと思いますけどね。
つづいては昨年難易度の高い東北と北海道の予想を「開花の2~3週間以上前に誤差3日以内に抑えら」れたと自画自賛するウェザーマップ「さくら開花予想2016」より。
ひとくち解説 【3月24日更新】
19日土曜日に福岡で開花が発表され、その後も関東から西の地域で続々と開花しています。
ただ、月曜日ごろにかけては寒の戻りで気温が低くなるため、数日間は開花する地点が少ない見込みで、満開になる地点もないでしょう。火曜日以降は気温が高い日が続く見込みで、各地で次々と見頃や満開となっていく見込みです。
昨年の11月から1月半ばにかけて気温が高い状態が続き、記録的な暖冬となりました。暖冬は桜の花芽が休眠から目覚めにくく、開花が遅くなる要因となります。
一方で、1月末以降も気温が高い日が多く、3月もかなりの高温となった期間がありました。このため、暖冬による影響を考慮しても平年よりも早い開花となるところが多い見込みです。
ただ、暖冬による開花の遅れは、平年の気温が高い地域ほど大きくなるため、九州南部など西日本の太平洋沿岸を中心に、開花がやや遅くなる所もありそうです。
北日本は暖冬の影響が小さく、この先もしばらく高温傾向が予想されるため、平年より早い開花となる見込みです。
スイマセンこの記事を書くのに時間がかかりすぎていて、27日午後静岡で開花発表が出たみたいですね(今気づいた)。いつもなら桜前線のトップに位置する静岡ですが、今年はかなり出遅れて、日本海側の福井よりも後に開花発表になった模様。
それにしても今年の福井の開花発表は早いな。福井地方気象台の生物季節観測によると、最早は2009年3月26日だそうですが。
一方桜情報 - 開花予想 - 日本気象協会 tenki.jp はどうかと言いますと、
桜の開花予想<第6回> 2016年3月23日発表
概況
2016年の桜前線は、3月19日に福岡と名古屋でスタートし、20日に岐阜、21日に東京(千代田区)、22日には熊本、長崎、和歌山、23日は広島、松江、大阪、京都、前橋、横浜で開花となりました。ただ、今週の後半は寒気が流れ込む影響で桜前線の北上は少し足踏みをする見込みですが、満開に向けて長く桜を楽しむことができるでしょう。4月のはじめには見ごろを迎えるところが多く、本格的なお花見シーズンが始まります。三大桜の「山高神代桜」、「根尾谷淡墨桜」も3月末までには開花する見込みです。
本文
先週末から今週の前半にかけて春本番の暖かさとなりましたが、この先、週末にかけては寒気の影響で全国的に寒さが戻るでしょう。そのため、開花から満開までに少し時間がかかる見込みですが、4月に入ると西日本と東日本で満開を迎えるところが多いでしょう。今週、咲き始めの桜を楽しむ際は、しっかりと寒さ対策をすることをおすすめします。4月は上旬から中旬にかけて気温が高く、長野県、東北地方では開花日・満開日ともに平年より1週間以上早いところもある見込みです。5月も寒暖を繰り返すものの、北海道の開花日・満開日も平年より早いところが多いでしょう。道北・道東ではゴールデンウィーク明けまで桜を楽しむことができる見込みです。
暖冬で休眠打破が十分されていなかったせいなのか、それとも3月の気温の変動が読み切れないのか、各社開花予想が混乱しているようにもみえます。しかしながら昨年同様北日本では猛スピードで開花前線が北上しそうな予感はしますね。
とりあえず桜の開花を見届けたら、気になる箱根大涌谷の続編を書かないと…。
【3/28 9:30追記 3/29 8:20更新】ウェザーニュースが狩野川さくら公園の開花予想を更新。気温データが高めに推移するせいか「3月28日」で「開花まもなく」って…。今日だよ、今日。


でも開花扱いにならず。まさかすべての木が一輪開花するまで待っているとか?よく分からん。
【3/29 8:20追記】

関東地方では見頃を迎えているところも少なくないようです。

一方静岡県はどうかというと、
中部エリアの開花予想
名古屋は来週中頃からお花見シーズンへ
名古屋市や岐阜市、甲府市周辺で平年よりやや早く咲き始めています。今週後半から3月末まで寒の戻りが予想されるため、開花への歩みは全体的にやや足踏みしそうです。 静岡県は、平年並かやや遅い開花に。北陸や甲信北部も寒の戻りによって生長の足踏みが予想されますが、平年並かやや早めの開花となりそうです。東海や甲信南部の桜は、3月末まで花冷えとなるため、ゆっくりと咲き揃います。来週中頃~週末がお花見におすすめです。北陸・甲信北部では4月上旬~中旬に見頃を迎える所が多く、新潟市や長野市周辺では、4月中旬にお花見を楽しめそうです。
静岡県は「平年並みかやや遅い開花に」。そこそこ咲いている木もあるのですが、全体的にみるとそんな感じですね。そうこうしていると、
東北エリアの開花予想
東北南部の開花は4月初め!
東北の桜の開花時期は、南部では平年よりもやや早め、北部では平年並となる予想です。4月初めには東北南部の太平洋側から桜の開花が始まり、開花前線は4月下旬にかけて順調に北上する予想です。福島市では入学式の頃、仙台市周辺で4月10日過ぎ、青森市周辺では4月末に見頃を迎えそうです
静岡県の桜が満開になる前に、東北の桜の開花ニュースが飛び込んできそうですね。