北朝鮮の人民軍創建85周年の節目であった今年4月25日、北朝鮮で核実験なり何か大掛かりな軍事パフォーマンスが行われるのではないかと世界が注目していたXデーに、韓国ソウルに戦闘機9機が飛来、市民がパニックになる出来事があったという (朝鮮日報、産経新聞)。
ソウル市内に住む大学生は午前10時半ごろ耳をつんざくような轟音に驚き、ベランダに出てみると「戦闘機9機が真っ黒い煙と共に蚕室総合運動場の上空を飛行していた」(朝鮮日報)。そこでスマートフォンを開くと「北朝鮮の朝鮮人民軍創建記念日(4月25日)を迎え、韓半島(朝鮮半島)の緊張が高まっている」というニュースが出ていたため慌ててマンション1階まで下りると、ほかの住民たちも集まり騒然となっていたという。
この日午前ソウル市江南区・松坡区周辺の警察署や区庁、国防部に「あの戦闘機は何か」という問い合わせが殺到、SNS上では「北朝鮮が武力挑発してきた」「核戦争が起きたのか」という書き込みが相次いだ。
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しかし25日お昼までに韓国空軍特殊飛行チーム「ブラックイーグルス」の訓練機(T-50B)による航空ショーのための練習飛行だったことが判明。飛行チームは Facebook などで数日前に「25日午前10時30分と午後3時の2回」行う訓練飛行の予定を告知していたが、周知が十分でなかったために大騒動になった。産経新聞は「ソウル市民の有事に備える意識が希薄化したとされるいま、容易にパニックが起きる危険性も示した」と結んでいる。
ところで「ソウルは一日で『火の海』になる」という有名な言葉があるが、実際には「焼肉に行こう」くらい軽い言葉だという指摘がある(笑)。